振袖の袖って何故長いの?
2018年10月29日
古来から振るという行為に
呪術的な意味があるようです。
振ることで
神の御加護による安寧を祈ったり
厄を払ったりと。
これを魂振りと言い
神に仕える女性は長い布や
袖を振って魂振りを行っていました。

この魂振りは神に対してのみ
行われていたのですが
次第に人に対しても行われるように
なったとか…
意中の人を
振り向かせるために、
心を通わせるために袖を振って
祈ったのです。

「袖を振る」とは、
恋しい人の魂を自分のほうへ
引き寄せるように、
おいでおいでと袖を振る恋の仕草ですね。
現代でも、「振る」「振られる」という
言葉が残っています。
求愛の袖振りと、
拒否の袖振りがあったそうです。

また、振袖の袖が長い
もう1つの理由として
身振りを美しくするためで
お洒落を競っているうちに
長くなって、いつの時代の女性も
お洒落に気を配ってたんですね。